こんにちは!
出産間近の奥さんが「おなかに赤ちゃんもいて、人生で一番暑い夏やわ」という発言に対して
「高校野球みたいやな!」
と返して、ひんしゅくを買ってしまった4児の父のケンイチです。
悪気はないんです、全く!!
今回はそんな奥さん(と僕)が出産前(余裕があれば出産直前)に必ず読む絵本
「キセキ ~今日ママに会いにいくよ~」作:MINMI(光文社)
についてお話します。
『キセキ』は長女出産の時(9年前)から出産の度に読んでいる絵本なんです。
奥さんが読むだけじゃなくて、奥さんの出産を控えた家族やお友達にもプレゼントしているくらい奥さんにとっては特別な絵本です。
そして、特別に感じているのは奥さんだけではありません。
僕も奥さんの出産の前に読む思い入れのある絵本です。
あと少しで5人目の赤ちゃんが産まれる今だからこそ、この絵本について書いてみたいと思いました。
なにより「今」が一番想いを込めて書ける・・・気がします。
出産を控えて、不安な気持ちになっているママさん
出産を控えた家族や友人になにかプレゼントしたい方
出産する時の奥さんや赤ちゃんの気持ちを少しでも理解したいパパさん
今回は奥さんにも全面的に協力してもらいました。
この記事を書くために簡単なアンケートを作って、「いっぱい書かなくても大丈夫だからね」と言って渡したら、
その日のうちに16倍返しで返ってきました。
いろいろ迷いましたが、今回は奥さんの熱量がこもったお返事をできるだけそのまま使わせてもらいます!
『キセキ ~今日ママに会いにいくよ~』ってどんな絵本?
シンガーソングライターであるMINMIさんが作った出産絵本です。
自身の出産体験をもとに書いた絵本で、出産を控えた友人のために作っていたものとのことです。
こんな素敵な絵本をプレゼントされたら嬉しすぎるやろー!
MINMIさんの心意気も素敵すぎる!
でも、MINMIさん曰く「出産が痛くなくなる魔法の絵本」ではなく、
「ママに赤ちゃんと心をつなげてほしくてかいた本」だそうです。
引用:MINMIオフィシャルブログより
ここからは僕の考え
批判覚悟で言いますが、
残念ながら男である僕には、なにより体験をしたことがない僕には、その意図というか気持ちは正直わかりかねます。
(正直すぎてごめんなさい)
でもきっと、出産って妊婦さん自身にとっても、赤ちゃんにとっても命に関わるくらい重大な出来事。
普通分娩だろうが帝王切開だろうが無痛分娩だろうが何回目だろうが、きっと不安の伴うもの。
というのは、なんとなーーーくわかっているつもりです。
そして、抜歯手術をするときに歯ぐきに打つ麻酔が怖くて気を失ってしまった僕にはきっと耐えられないだろうということも(実話)
きっとMINMIさんはそんな「命がけの出産」をそれこそ「キセキ」のような体験にしてほしくて、この絵本をかいたんじゃないかな、と思いました。
『キセキ』への否定的な意見
僕も奥さんも『キセキ』の絵本はとっても大好きなのですが、一部否定的な意見も見受けられます。
(それでも高評価口コミの方が多いのも事実ですが)
僕たち夫婦は肯定派なのですが、否定的な意見にも確かにうなずける点もあるので、記載しておきます。
- 性的な表現が使われている
- 出産を美化しすぎ
- 自然分娩を前提としている
以上の3点ですが、皆さんの参考になれば幸いです。
(アマゾンなどのレビューを参考にしています)
性的な表現が使われている
これは僕も少し驚きました。
その通りで、絵本の終盤には行為をしている時の表現がはっきりと出てきます。
きっとMINMIさんが愛する人との行為も幸せなことだと、心から考えているからこその表現なのでしょう。
もちろんとても幸福感あふれる素敵な表現なのですが、抵抗を感じる方もいるのは仕方ないと思います。
後述しますが、僕が奥さんに朗読をするのですが、このシーンは朗読するときは正直少し抵抗があります。
恥ずかしいというか。
そのような表現があるから「子どもには読ませられない」というコメントもありましたが、この意見もおっしゃる通りだと思います。
ある程度大きくなって意味がわかるくらいの年齢ならギリギリ大丈夫かもしれませんが、
やっぱり僕も少し抵抗があります。
出産を美化しすぎ
『キセキ』では「出産はとても幸せで、ママの心持ち次第でとっても気持ちの良いものになる」という内容になっています。
でも、実際は男の僕には想像もつかないほど激痛を伴うものだと聞きます。
「そんなこと言われても痛いものは痛いねん!!」
という方からすれば、「美化しすぎ」だと言いたい気持ちも理解できます。
自然分娩が前提となっている
自然分娩を前提としているため、帝王切開などで出産する一部の方からすれば「辛い」と感じる方もおられるようです。
もちろんMINMIさんはブログでも
「自然でも無痛でも帝王切開、どんな方法でも素晴らしい。
初めて外に出てくれる日。」
MINMIオフィシャルブログ
と書いています。
ですが、絵本の内容が自然分娩のことしか描かれていないのも事実ですので、
否定的な意見が出てくるのは、自然なことかもしれません。
『キセキ』を知ったきっかけ
長女の妊娠中に、たまたま本屋さんで見つけた。
なんだかんだでもう9年間も『キセキ』のお世話になっているんですね!
【感想】「『キセキ』は魔法のような絵本」
奥さんに『キセキ』の感想を聞いてみました。
妊娠・出産することの「キセキ」を改めて感じさせてくれました。
出産の不安を勇気と幸せな気持ちに変えてくれる魔法のような絵本だと思いました。
5人目出産前ですが、今読んでも泣いてしまいました。
何回読んでも心に響くところがすごい!
【好きなページ】「 赤ちゃんと自分の体が一つな最後の日 」
『キセキ』の好きなページとその理由は?
最初の2ページ。
「泣いても笑っても今日が最後 ❝赤ちゃんと自分の体が一つ❞な最後の日」
「この先何十年と生きていく赤ちゃんと心と体がつながっている最後の日」
「この先、体が一緒なんて、一生ないから、今日はいっぱい赤ちゃんを感じてあげてね」
出産が近づくと、このページを読むだけで毎回泣いてしまう。
今、自分のおなかの中に赤ちゃんがいてくれる「キセキ」
その赤ちゃんの胎動をこうして感じられることの「キセキ」
それは本当に今だけしかない大切な大切な時間。
その大切な時間が、今日(赤ちゃんが産まれる日)で本当に最後なんて・・・。
出産は怖いことだけじゃなくて、痛みの時間すら、おなかの赤ちゃんと過ごす最後の大切で幸せな時間なんだと感じられるようになりました。
【思い出】ケンイチが『キセキ』を読み聞かせしてくれた
今度は奥さんに『キセキ』の思い出を聞きました。
2人目の出産のときのことです。
陣痛が始まったとき、「僕が読んであげよう」とケンイチが読み聞かせをしてくれて嬉しかった。
3人目・4人目の出産のときは、私からお願いして「しゃーなしやで」って感じやったけど笑
今度は「しゃーなし感」を出すのはやめようと思いました!笑
『キセキ』をプレゼントする理由
自分が初めての出産を前に、不安でいっぱいだった時にこの絵本に出会いました。
とても勇気づけられて感動したので、大切な人にも贈りたいと心から思いました。
『キセキ』が好きなのは奥さんだけじゃない!
「この先、体が一緒なんて、一生ないから、今日はいっぱい赤ちゃんを感じてあげてね」
この言葉、僕も大好きです!
奥さんのおなかが大きくなっていく過程。
おなかの赤ちゃんが元気に動いてくれること。
赤ちゃんの名前を奥さんと相談する楽しい時間。
上の子たちが赤ちゃんを心待ちにしている姿。
僕は「体が一緒」ではないけど、
これまでの過程は僕なりに見てきたし、大切にしてきたつもりです。
おなかの赤ちゃんを感じられる最後の日と思うとやっぱり少し寂しくもなります。
だからこそ『キセキ』を読んで、僕もおなかの赤ちゃんを最後までいっぱい感じたいなと思えるようになりました。
最後に
奥さんと僕が出産前に必ず読む絵本『キセキ ~今日ママに会いにいくよ~』について語りました。
本当に思い入れが強すぎて・・・笑
出産を控えて、不安な気持ちになっているママさん
出産を控えた家族や友人になにかプレゼントしたい方
出産する時の奥さんや赤ちゃんの気持ちを少しでも理解したいパパさん
『キセキ ~今日ママに会いにいくよ~』は上記に少しでも当てはまる方には一度手に取ってもらいたい絵本です。
今回の記事を書いて、
奥さんがこれまで
「出産は怖くて、痛いだけじゃない。赤ちゃんと繋がっていられる最後の時間」
という想いを胸に秘めて、出産を乗り越えてきてくれたんだなと改めて気付くことができました。
そう思うと、今の日常はたくさんの『キセキ』の上に成り立っているんだなと感じさせられます。
これまで出産を乗り越えてきてくれて、4人のかわいい子ども達に出会わせてくれて、奥さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
しかも、さらに5人目の赤ちゃんにもあと少しで会えるなんて!
本当にありがとう!
出産当日は一緒に頑張ろうね!
最後はノロけてしまいました笑
出産当日のお話とかも書けたらいいなと思います!
それではまた!